こんにちは。makeshopエンジニアの森です。今回はAI搭載の次世代ターミナル Warp を紹介します。
私自身iTerm2から乗り換えてみてその魅力を実感しているので、実際の使用体験を交えなが解説していきます。
1. Warpとは?
Warpは、Rustで開発されたGPUレンダリング対応のモダンなターミナルアプリケーションです。
従来のテキストベースなCLIとは一線を画すUI/UXと、AIによる支援機能が特徴です。
技術的特徴:
- 開発言語: Rust(高速性と安全性を両立)
- レンダリング: GPU対応(滑らかな表示と高パフォーマンス)
- 対応OS: macOS / Linux / Windows(2025年1月より)
- 公式サイト: https://www.warp.dev
2. 主な特徴
ブロックベースのUI設計
従来のターミナルでは、コマンドとその出力が連続的に表示され、特定の情報を見つけるのが困難でした。
Warpでは、各コマンドとその出力が「ブロック」として視覚的に分離され、以下のメリットを提供します:
- 視認性の向上: コマンドと出力が明確に区別される
- 操作の簡素化: ブロック単位でのコピー・削除・フィルタリング
- 履歴管理: 実行したコマンドの整理と検索が容易
高機能な入力エディター
従来のターミナルにはなかった、モダンなコードエディター並みの機能が搭載されています:
- 自動補完: インテリジェントなコマンド・パス補完
- マルチカーソル: 複数箇所の同時編集
- 構文ハイライト: シェルスクリプトの可読性向上
- ブロック操作: 選択範囲での一括処理
- 検索・置換: 強力なテキスト検索機能
AIアシスタント機能
Warpの最も革新的な機能が、文脈を理解するAIアシスタントです。
開発者の作業フローに自然に溶け込む、以下の機能を提供します:
機能 | 詳細説明 |
---|---|
💬 コマンド提案 | 自然言語での指示から最適なシェルコマンドを生成 |
❓ エラー解析 | 実行エラーの原因分析と具体的な解決策を提示 |
📘 コマンド解説 | 任意のコマンドの詳細な説明とオプション解説 |
🧠 文脈理解 | 実行履歴や現在の状況を考慮した適切な支援 |
🔄 履歴保存 | AIとの対話をブロックとして保存・再利用可能 |
実際の使用例として、以下のように自然言語で指示するだけで、適切なコマンドが生成され、実行まで自動化されます:
3. プランと料金
プラン | 月額料金 | 年額料金(月あたり) | AIリクエスト数/月 | 主な機能 |
---|---|---|---|---|
Free | $0 | – | 150回 | 基本的なWarp AI、Agent Mode(一部制限あり) |
Pro | $18 | $15 | 500回 | AI補完、Agent Mode、ワークフロー支援、メールサポート |
Turbo | $50(1人) | \$40(1人)※3人以上で\$30 | 10,000回 | チーム向け共有、Warp Drive拡張、Session Sharing |
Enterprise | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 無制限+LLM持込対応 | SSO/SAML、SCIM、管理機能、BYO-LLM(独自AI連携) |
個人的な使用感:
現在フリープランを利用していますが、日常的なターミナル操作には十分な機能を提供してくれています。
普段のコーディングはCursorを使用し、Warpはターミナル操作の補助ツールとして活用しているため、150回/月のAIリクエスト制限でも問題なく運用できています。
4. まとめ
Warpは単なる機能追加ではなく、ターミナル体験そのものを再定義する革新的なツールです。
最大の魅力は、劇的な効率化というよりも、日々のターミナル操作をストレスフリーにすることです。
ブロックベースのUIによる視認性の向上、高機能な入力エディター、そして文脈を理解するAIアシスタントにより、まさに「かゆいところに手が届く」ターミナル体験を実現しています。
日頃からターミナルを活用している開発者の方には、一度Warpを試していただくことを強くお勧めします。
無料プランでも十分な機能を体験できるので、まずはダウンロードして実際に触れてみてください。