claude codeを約1ヶ月使ってみて

こんにちは、プロダクト開発部コアグループの井上です。
6月からClaude Maxプランでclaude codeを使い出して1ヶ月弱経過したので感想などを書いていこうと思います。

筆者のAI利用遍歴

  1. GitHubCopilot
    • 主にCopilotChatでゼロベースの実装に使っていました。自動補完はノイズだなくらいの感想
  2. GoogleWorkspaceにバンドルされた Gemini
    • 2.5Pro, DeepResearchはかなり愛用していました。

実際に使ってみたユースケース

普段の開発ではGeminiを使っていましたが、Claude Codeを使い始めてからは完全に置き換わりました。 実際にClaude Codeにほぼお任せで実行してもらったタスクを紹介します。

  • 変数名の置き換え ★★★
    • 単純な置換では対応できず、ASTを使う場合もそれなりに手数が要りそうな内容でしたがうまく進めてくれました。
  • SMTPのモック置き換え ★★★
    • ISO-2022-JPの日本語が文字化けする問題があり、mailhogからmailpitに置き換える作業をやってもらいました。調査、ISSUE作成、修正までお任せで完了できました。
  • テストコードの生成 ★★★
    • GitHub Copilotのエージェントモードではうまく作れなかったテストもサクッと追加してくれました。
  • 不要なコード削除 ★☆☆
    • 指示がいまいちだったのかコンパイラまかせ*1で進めたらすぐ終わる作業でしたが、何度も漏れを指摘することになってしまいました。
  • ドキュメントの作成 ★★☆
    • API仕様書やREADMEの作成を依頼しました。ガンガンドキュメントを生成してくれるので、ドキュメントを充実させていけそうです。ただし、手綱を握っておかないと浅い情報が大量に増えるだけになってしまいそうなので、ビジネスロジックの背景や設計意図など、重要な部分は人間がしっかり補足する必要がありました。
  • ほとんど知見のない言語・ライブラリの調査 ★★★
    • (aws-sam-cli)https://github.com/aws/aws-sam-cli--parameter-overridesにハマった際にどういう動きになっているのかを調べてもらうことで、時間をかけずに理解することができました。今後はドキュメントで見つけられない・解決しない場合はコード自体を調査することが優先的な選択肢になりそうです。

設定

Claude codeの設定や使い方については以下の記事を参考にさせていただきました。

syu-m-5151.hatenablog.com

zenn.dev

alias

cc=cd "$(git rev-parse --show-toplevel 2>/dev/null || echo "$(pwd)")" && claude

claudeを実行した場所で起動するので、変な場所で起動してしまうことがないようプロジェクトルートに移動してから起動するaliasを利用しています。

個人コマンドの追加

~/.claude/commands配下に.mdファイルを配置することでコマンドを作成することができます。 「変更を加えた後は後にテストを追加してテストがパスさせてください」というような確認フローをCLAUDE.mdに書いたり、最初の指示に含めても会話数が増えると大抵無視されてしまいます。commandを作成して毎回そのプロンプトを含めることでフローを通りに実施してくれる精度が大幅に上がることを実感できると思います。

GoLandで使う

GoLandに限らずですが、JetBrains製品の場合はClaude Codeのプラグインを入れることで、IDEに接続することができます。 接続しているIDE/ideコマンドで確認することができます。

接続するとgetDiagnosticsというツールを通してClaude Codeが診断情報を確認することができます。 これにより、エラーや警告などを自動的に認識して、より的確な修正提案をしてくれます。

getDiagnosticsで取得できる診断情報

ただし、getDiagnosticsを優先的に選択してくれるわけではないので、都度確認フローなどをcommand等で指示に含める必要がありそうです。

Maxプランでどれくらいお得だったか

ryoppippi/ccusageを使うとトークン量のログから従量課金で何円相当利用しているかを調べることができます。 私の場合は25日で$670ほどで、1日あたりで見ると$15~$90利用していました。claude.aiも利用しているので元は十分取れていそうです。

% npx ccusage@latest monthly       

 WARN  Fetching latest model pricing from LiteLLM...                                                                                                                                                ccusage 11:37:05

ℹ Loaded pricing for 1140 models                                                                                                                                                                   ccusage 11:37:05

 ╭────────────────────────────────────────────╮
 │                                            │
 │  Claude Code Token Usage Report - Monthly  │
 │                                            │
 ╰────────────────────────────────────────────╯

┌──────────┬────────────────────┬───────────┬────────────┬───────────────┬──────────────┬───────────────┬─────────────┐
│ Month    │ Models             │     Input │     Output │  Cache Create │   Cache Read │  Total Tokens │  Cost (USD) │
├──────────┼────────────────────┼───────────┼────────────┼───────────────┼──────────────┼───────────────┼─────────────┤
│ 2025-06  │ - opus-4208,7321,890,35047,576,187515,918,576565,593,845$670.26 │
│          │ - sonnet-4         │           │            │               │              │               │             │
├──────────┼────────────────────┼───────────┼────────────┼───────────────┼──────────────┼───────────────┼─────────────┤
│ Total    │                    │   208,7321,890,35047,576,187515,918,576565,593,845$670.26 │
└──────────┴────────────────────┴───────────┴────────────┴───────────────┴──────────────┴───────────────┴─────────────┘

おわりに

AIツールは入れ替わりが激しく、情報を追っているだけで疲れてしまい、これまでは積極的に導入を見送っていましたが、Claude Codeを使い出してから約一ヶ月、もうClaude Codeがなかった頃には戻れないと感じています。
これまでは様子見していた方もそろそろ本格的に使い出すいいチャンスかもしれません。開発の新しいパートナーとしてClaude Codeを試してみてください。


*1:レガシーコード改善ガイドより: コンパイルエラーが出る段階でコンパイルを行い影響範囲を確認・修正していくテクニックです。Goはコンパイルが速いこともあり頻繁に活用しています。